派遣図書館員10年目が異業種へ転職活動した話。

元司書がつらつらとゆるく書いていきます。

前向きスイッチの入った話(司書さんで転職活動中の方は閲覧注意)

とある人と談笑してて、

「なんでこの業界はいったの?」

と聞かれ

 

私「他県で大学図書館司書してたが、AI化進んできて将来性ないなって見切りつけました。それに伴い異業種である今の仕事へ飛び込みました」

(他にも理由はたくさんありますが。)

 

「今はなんでもAIですもんね。でも、学生時代、よく図書館でレファレンス利用してて、司書さんのおかげでレポートもうまくできてました。」

と話してくれたのが他人事に聞こえなくてすごく嬉しかった。

 


レファレンスこそAIに飲み込まれそうな業務だと思ってます。実例もあるようです。

 

(例)

👦「こんな内容のこんなキャラクターが出てくる本探してるんです」

💻『お探しの資料はコレデスカ?』


AIなら一発ナノネ…

 

そんな実例がありながら、司書と学生さんとのやりとりで大学生活の一部のお役に立てたなら司書として本望だなと。


異業種に転職した身だけど、

私も、誰かの記憶の片隅に「わたしのレファレンス」が残ってるといいな。


無駄な仕事なんて1つもないんだなと思えたひとときでした。

転職するならそろそろ行動をしたほうがよきかもしれない

もう2月になるというのになんなんだこの表題はと思うかもしれない。

 

ただ、転職サイトや転職動向をチェックしていると、一般企業はすでに4月入社の転職応募はとっくに始まっている。

 

そんなさなか大学図書館は、ようやく学生さんの春休みに入ろうとしたところで、落ち着いたところ…もしくは新学期の準備や蔵書点検、年度末処理でこれからが大変な図書館もあるのではないでしょうか。

そうなってくると「今」動くしかないのでは…

 

そんなこと言ったって今から何したらいいのよ!

となりますよね。

ここからは転職ワンステップとしてのご紹介です。

 

ハローワークへ足を運ぶ

忙しくてそんな時間ない!と言う方は

 

②転職サイトを登録し、エージェントを利用

これなら余暇時間にパッとできそうです。

 

\\エージェントとは//

―――――――――――

転職を検討している方と採用を考えている企業の間に立って、転職成功を支援するサービス。 求人動向や転職ノウハウに長けているキャリアアドバイザーが、求職者の転職活動をサポートします。

―――――――――――

だそうです。

 

ちなみにこれは司書から異業種に転職する場合に限ります。

転職サイトにはほとんど司書の求人はありません(一部ありだが雇用形態は契約社員・パートがおおよそ)

 

エージェントは2、3社使いました私ですが、やはり大手系(※イナビ、リ※ナビ、林遣都さんがCMになってる某D社)のエージェント担当者さんはしっかりとしたヒアリングで率先的に対応してくださいました。その分こちらも綿密に連絡を取らせてもらいました。

 

転職のアドバイスもしてくれます。

わたしは履歴書の添削もお願いしました。

もちろん上記の転職サイトは無料です。

 

こんなに素敵なシステムを使わない手はないです。

新たな世界の扉を開ける一押しになりますように。

12月にやることリスト。司書を辞める人編

司書を辞め地元へ帰り、半年間転職活動。

ようやく転職できた先も約半年が経過しました。

 

最近はSNSや図書・雑誌を読んでいて誤字がないか探してしまう癖がつくほどに校閲の呪いにかかっています。

楽しいんですけどね。

 

さて、もう12月に入ります。

早いところでは派遣会社が面談を始め次年度の更新等の話が出る頃ではないでしょうか。

2021年度から図書館業界に見切りをつけた私は当時、派遣会社の営業さんと次のお仕事あればご紹介いただきたい旨(司書じゃなくてもよい)を話してました。

 

あの頃から考えたら2022年度は波瀾万丈な年に思えます。

もし、これを読まれている方が転職をお考えでしたら12月のやることリスト(正直やれる時にやっておいたほうがよいですが…)

未来の自分に備えてこれだけはやっておいてよかったことをまとめました。

 

1. 引継書の作成、マニュアルの改訂。

私の場合ですが、退職日ギリギリまで後任者が見つかりませんでした。そのためレファレンスをしてこなかったカウンター未経験の方がとりあえず引き継ぐことになったのですが、これがもう大変。

マニュアルが古いので画面を差し替えたり、当時CAT2020の云々があったので書誌情報の画面がマニュアルと全然違う。笑

 

後任者が目録担当だったこともあり、システム・書誌確定等はそこまで詳しい説明要らずでも問題なかったのですが、利用者応対・目配りが足りずご本人焦る焦る。

 

ILLと並行しながら、こういう対応があった場合、この業務の優先度はどのくらいという要領を掴むのはまず1年間やり切らないと分からないと思います。

自分のやってきたことを箇条書きにするなどして、どんな人が引き継いでもよいようにしておきましょう。

やっておけば、職務履歴書のネタ作りにもなるので早めにやっておきましょ!

 

2. 職務履歴書を作成・更新する

司書の職務履歴書は書けることが多いと思います。カウンター業務と一括りにしたらもったいないです!

開館準備、貸返業務、利用者案内、ガイダンス、レファレンスサービス、マニュアル整備、ファイリング…

どんな業務だって意味がある仕事。これを転職先で活かせること間違いなしです。

 

3. 12月はチャンスの月!

1月になれば大学図書館勤務の方は、大学の試験期間、すぐ春休み、春休み期間に蔵書点検をする図書館もあるのでは?

そしてあっという間に年度末処理と次年度の新入生ガイダンス準備、次年度のはじまり。

と年明けは超絶バタつく未来が見えることでしょう(思い出しただけで白目むきそう)

 

そうなのです。今後のことを考えるには絶好のタイミングなのです!

あと有給消化を少しずつしとくにもよきタイミングなのです!!!←重要

 

もし図書館総合展で興味のある企業様等あったならば今のうちから求人情報を見ておいたほうがよいかもです。日本図書館協会のHPも少しずつ更新されていく時期だと思います。要チェックです!

司書から異業種へ行きたいとお考えの人は年明けから求人広告は来年4月に向けての採用募集ラッシュになります。

そのため、いまのうちからマイナビリクナビdodaなど登録だけでもしておいた方がなにかと楽ちんです。

 

1ヶ月でこれだけやっておけば準備周到ですよ!

いざ、民間企業へ入社!困ったこと。はじめたこと。

これまでビジネスメールやら顧客折衝などほとんどしたことないのです。

他県や海外の図書館・機関とのやりとりはあっても対企業はほとんどなかったです。

 

現在入社できた会社の面接では正直に顧客折衝未経験であることを伝えてました。

マンツーマンで指導してくれるから大丈夫とのこと。

 

入社後、蓋を開いたらそんな好待遇ではなかったけど(独り言)

 

そのうえ

 

・マニュアルは古い

・行動フローなんてあるようでない

・社内ルールがコロコロ変わる

 

毎日がイレギュラーです

(これだけは司書の時と変わらない合言葉)

 

一番最初の記事にも記載したとおり、最近では業務委託や派遣の図書館勤務が多いため、

 

・マニュアルは随時更新で完備(してなかったら更新してました。)

・行動フローはNIIにひと通り一本化されてる(ILL や所蔵調査など)

・ルールは変更する前に責任者クラスが危機管理等調整してからおろす(委託館はだいたいそうじゃないでしょうか)

 

そんな環境にいたわたしなので、はじめての企業勤めは毎日が勉強で、神経を使い、お客(企業)から何かあると判断しかねる日々を過ごしています。

 

そこでメンタルトレーニングを鍛えることにしました。

何が起きても「まあいっか」と思えるぐらい肩の力を抜く。

「こうあるべき」「こうしたい」などのべき論や欲望を手放して何事も気楽にやる。

 

執着しない。

 

これって、転職活動にも同じこと言えると思うのです。

1件目がもし良くない結果でも、まあいっか。

というスタンスでいたので約半年近くの転職も挫けなかったのかなと思ってます。

と言ってもJST受けた際はちょっと悔しかったですが…

 

いくら好きなことでも、いくら愛情を注いでも、相手や企業・いまの現状にその気がないなら離れたほうが無難です。

一方通行の思いはぼろぼろになるだけ。世の中バランスが取れてないと成り立たないと思います。

 

だからわたしも「まあいっか」方針で、焦らず目の前のタスクをこなしていきます。

司書の下剋上、正社員になるためには手段を選んでいられません

タイトルで反応した方はおそらく司書さん以外にもいらっしゃることでしょう…

 

さて、先延ばしにしていましたが新しい仕事の話をします。

 

無職から半年経過あたりで焦っておりました。

自己都合退職だったので失業手当給付期間が終わりに近づいていたためです。

 

かといって就職先に妥協はできないと思っていたので職種の幅を事務職以外に広げました。

 

ようやく見つけた職種は「校閲」という仕事です。

 

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校閲

[名](スル)文書や原稿などの誤りや不備な点を調べ、検討し、訂正したり校正したりすること。「専門家の―を経る」「原稿を―する」

典拠 goo辞書

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ざっくりと説明すると、書く仕事を全力でフォローする裏方のお仕事ですね。

 

人は何か物事を書く際、誤字・脱字をしてしまうことがあります。

おそらく私もこれまでの記事を書いてきて誤字の箇所があることでしょう(白目)

 

そんな誤字・脱字や、書かれた媒体やルールが守られてるかをチェックします。

書かれたことが事実であるか確認をすることもあります。

 

これが結構大変です。 

書いている人が、書く仕事を専門としていない一般人だと誤字がとんでもなく多いです。(プロでも誤字はありますが)

日本語もおかしいことが多いので、チェックするこちらも気が狂いそうになります笑

 

書く人本人の口癖や方言など、自分では気づかずに日常的に使っているワードが多用されていると「読みずらっ!」となります。

指摘箇所を伝えるのも勇気と対応力も必要です。

 

また、たくさんの多種多様なテーマの案件をチェックするにあたり、好奇心が不可欠です。

なぜなら書いてあることに対して事実確認が必要なことがあるからです。

 

 

さあ、ここで思い返してください。

レファレンスで培ったスキルを…!

 

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・利用者対応

ヒアリング力が身につく

➡︎聴くことができるということは読むことだってできる!!(無理やりすぎる…)

 

・問い合わせ内容の調査

→リサーチ技術が身につく 

➡︎事実確認にはもってこいの技術です!!

 

・調査結果の報告

→情報の提供力がつく

➡︎報告する→言いたいことがまとまっている

伝えたい話がまとまりやすい!!

ー-----

 

ちなみに校閲は、ぶっちゃけ地味な仕事です。日の目を見ません。誰からも褒められません。

でもこの仕事は確実に誰かを支えています。校閲という仕事は全力で前を進む人を全力で支える仕事です。

 

なので、

ありがとう。(チェックしてくれて)

と言われる仕事です。

 

そう、支える仕事。

レファレンスも人を支える仕事ですよね。

 

似た点があると思いませんか?

司書にはアリ!のお仕事に思えてきてませんか?

 

司書とはいえ人それぞれの性格もあるので一概にあなたにピッタリ!とは言えませんが。

 

本音を言うと司書としてもっと働きたかったです。いまだ司書の求人をチェックすることもあれば、近隣の図書館に足を運んでみたくもなります。

ただ、最近ちょっとずつですが仕事が楽しいのです。

きっとそれは「支える仕事」としてやりがいを感じつつあるからだと思います。

 

図書館勤めで転職活動に悩んでいる人、これを読んで「司書だけがすべてじゃない」と安心していただせると幸いです。

 

※ここまで書いておいて、校閲の仕事はひよっこのため誤字脱字がないかヒヤヒヤして何度も確認するわたしでした。

無職のときは昼からビールいただいてました

仕事を辞めて6か月後に仕事が決まりました。

それまでの転職活動先、経緯などを書いていきます。

 

あんまり書くと身バレしかねるので複数ヶ所、濁させていただきます。

 

地元の民間企業で総合事務

→地元へ帰り速攻で職場見学・面接で即採用されたがフタを開けたら業務量に見合ってない給料だと判断し見送った

 

エンジニアサポート事務

→二次試験まで行ったがその後連絡なし

 

専門学校の学校事務

→面接・試験しに行ったが職場の雰囲気がTHE昭和感満載だったことなど環境面に不具合を感じ採用辞退。

 

JSTで事務(正社員登用実績アリの契約)

→書類選考でオワコン

 

転職活動に私が応募した業種・職種の一部でした。

JSTはさすがに背伸びしたなと思います。

図書館業界のドンと言っても過言ではないところですからね。。

 

そもそも地元に帰る1年前から付近の求人募集に目を光らせてはいました。

ただ大学図書館に焦点を当てすぎて求人がないと勝手に嘆いておりました。

そりゃそうです。地方の大学数少ないんだから。。

それでも大学HPをしらみつぶしに検索しては、あってもパート枠だったりして一喜一憂してました。

この時点で司書はきっぱり諦めるしかないと腹を括りました。

 

わたしの第二希望は当初、学校事務でした。

それは「学生、先生の対応が柔軟にできる」のは有利だから。

これは、当時退職した時の派遣元である営業担当者にアドバイス受けたことで、大学図書館出身者は学校事務の採用されやすいのは、この有利な理由をプッシュしやすいからだそうです。

「大学」図書館にいた環境から「教育」に興味を持ち始めた〜となんとでも言えました。

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話は変わりますが、コロナの影響で嘆くこと多かったなか、転職者のメリットは意外に多いなと思いました。

 

リモート面接が、それはもう、便利なこと!!

 

交通費は浮くし、上半身スーツでも下半身スウェットでも大丈夫だし、媒体の置き方によっては周りにカンペも置ける。

 

しかも面接終わって切ればスーツを脱いで速攻ビール…!

最&高!!!

 

脱線してしまい失礼しました。

 

地元に帰って4ヶ月ほどしたところで

やっと自分が納得する職場、職種に出会えました。

 

次回詳しくお話します。

レファレンスサービスというわたしの天職をご紹介

『図書館』というと、

本を貸出して返却するだけだと思っていませんか?

そんなことはありません。

 

今回はわたしが日々仕事していた

レファレンスサービスについてです。

 

『レファレンス』というサービスをご存じですか?利用したことはありますか?

 

利用者の《知りたい》を

調査・お手伝いする仕事で

図書館において大事な業務のひとつです。

 

例えば、わたしが勤務していた大学図書館

多かった問い合わせは

『先生からこういう内容の本を読んでくるように言われたけどありますか?』

『この論文(英語、独語、仏語、中国語など有)が読みたいから取り寄せてほしい』

『論文書いてて先生に参考文献が足りないと言われた。なにか的確な論文を収集する方法はないか』

など。

 

調査は数分〜一週間近くかかるものまであります。

 

調べ方としては色々な手段があります。

 

調べたい事柄はどんな図書、雑誌、新聞、辞書…どれを読めばわかるでしょう?

 

専門的なこととなると勤務館の情報じゃ足りなくて、その分野に詳しい学部のある大学図書館に相互協力をお頼みすることもあります。

図書館って持ちつ持たれつなんですよね。

それもレファレンスの醍醐味です。

他大学の図書館司書さんと話すのもわたしはこのやりとりが好きです。

 

そういう他館や施設とやりとりするには

どこに頼めばいいかわからなければいけないので

情報のアンテナは常に張り巡らせておかないといけません。

 

また、利用者さんが知りたい情報や典拠は、お尋ねされた時、うまく聞き出すためコミュニケーションも大事にしなければなりません。

 

それからまずそのテーマを調べるツールとしてどんレファレンス資料(調べ物に使う資料の通称 例:辞書、辞典など)を使えばよいか、

はたまたデータベースなども駆使しておかないといけません。

 

そして利用者の「これだ!」という資料を提供できたときの喜びといったらそれ以上の幸せはないのです。

 

図書館には色んな情報や知識で溢れてます。

そんなサービスを使わないなんて勿体無くないですか?

 

専門図書館の話ですが、

レファレンスを有効活用して起業してる事例もあるんですよ。

気になること、困っていること、

レファレンスに相談すれば

あなたの知りたいという好奇心をお手伝いします。

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ここまではレファレンスについての仕事紹介でした。

この業務を通して、どんなスキルが身についたか、異業種で何が活かせるのかを業務順(超おおまか)に箇条書きにしていきます。

 

・利用者からの問い合わせ対応

ヒアリング力が身につく

・問い合わせ内容の調査※

→リサーチ技術が身につく 

・調査結果の報告

→情報の提供力がつく

 

※検索技術者検定の勉強するとなお理解度高まりました

 

この3つだけでも凄いスキルの習得と思いませんか?!

わたしは思います。

だって他の業務じゃ成せないことですから。

 

じゃあ、これを活かした異業種ってなんだろう?

次回に続きます。